風邪と自然療法
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- 日本の整体治療の巨星、野口晴哉先生のご著書「風邪の効用」という本があります。今から二十五年近く前に、初めてこの書を読んだとき、新たなものの見方が、目の前に開けました。
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- 物事には、二面性があります。風邪、という出来事にも2つの側面があります。ひとつは、風邪を引いた人をつらく感じさせる病気としての一面です。もうひとつは、体を丈夫にするストレスとしての面です。
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- 野口先生は、そのご著書の中で「風邪は経過させるもの」として治すものではないとの認識を示しています。風邪を引いたら、自然に治るまでの間、じょうずに過ごしてあげることで、からだが丈夫になって、再び風邪を引きにくくなるのです。
手当のタイミング
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- 現代医学では、風邪の症状である発熱、咳、鼻水などをクスリで押さえ込もうとします。タイミングを考えて使えば、体力の消耗を防いでくれますが、間違えるとかえって自然治癒の働きを妨げてしまうことになりかねません。
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- 自然療法では、風邪の引きはじめから治るまでの経過を大切にします。そして、経過のなかで体がしようとしていることを補助することで、じょうずに自然治癒力が働くよう考えます。
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- 私は、風邪の経過を初発、発熱期、緩解期と三つの時期に分けています。
風邪の初発
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- 初発は、まだ熱がでるかでないか、という時期で、なんとなく体の変調を感じ始める頃です。初発には、体を温め、速やかに体温を上げられるようにしてあげます。
発熱期
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- 発熱期は、熱が上がり、体と風邪が盛んに戦っている時期で、もっとも風邪の症状が強い頃です。発熱期は、体温を維持し、消耗していく体を補うことが重要です。
緩解期
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- 緩解期は、風邪に体が勝って、熱が落ち着いてくる時期で、汗をかいたり、気分も次第に良くなってきます。緩解期には、体温の放散を妨げないようにしつつ、体が冷えないようにすることと、戦いで疲れた体に十分な休息を取らせてあげます。
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- 大切なのは、初発と緩解期です。この時期、無理をすると風邪をこじらせたり、ぶり返したりしやすいのです。
- こうして、じょうずに風邪を経過させてあげると、無理なく回復していくだけでなく、風邪を引いたことが、免疫機能のよい刺激となって、病気になりにくい強さを得る、よいチャンスとなります。


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